子ども医療助成制度の手続きに思う事

ちびすけが退院したのがほぼ1か月前の11月3日だったのですが、その退院の際に病院に預け金として支払っていた2万円を昨日、ようやく返してもらう事が出来ました。

 

と書いて「何のこっちゃ?」と思う方もいらっしゃると思うのですが、これは今日のタイトルである「子ども医療助成度」というものに大きく関連する話です。

 

まず、この子ども医療助成制度というもの。自分も親になるまで良く分かっていなかったのですが、国の福利厚生の一つで、義務教育修了(15歳になって以降、最初の年度末)までに保険診療でかかった医療費の自己負担額を市区町村が助成することで、無料で診療が受けられる制度になります。

これは診療だけでなく、処方箋が出されて薬局で用意してもらったお薬代も無料になります。自分はそれを知らなかったので、1ヶ月検診で処方された保湿クリームを薬局で受け取った後、じーっと支払いを待っていて薬剤師さんに不審がられてしまいましたw

 

15歳までの間に子どもが病院行く回数なんてしょっちゅうだと思うので、この制度はとっても有難い。有難いのだけれど、どうして国の制度ってこんなに面倒くさい事ばっかりなんでしょう、というのが今日の日記の主旨になります。

 

で、冒頭の話に戻るのですが、妻とちびすけの退院の際、通常の出産費用は退院時に全て精算したのですが、入院最終日にちびすけに出ていた湿疹に軟膏を塗るという処置を受けていました。ここで、出産費用は妻への請求になるのですが、軟膏の処置はちびすけが対象となるので別精算という立て付けになります。

ちびすけの処置は上記の子ども医療助成制度により無料になるのですが、当たり前ですが産まれた時点ではまだその制度への申請手続きが出来ていない。なので、その手続きが終わるまでは医療費を病院が一時立て替えしているような状態になり、保証金みたいな形で預け金2万円が発生したという事です。

 

…とここまでの話を聞いて、なんか納得感なくないですか?僕は全く納得感なかったです。保険適用外だったとしても軟膏1か所塗るのに絶対2万円もかかってないだろうと。せいぜい1千円くらいの処置の立て替えの代償に2万円って明らかにおかしくない?てか、制度上自己負担額は結局0円になるのわかっているんだから、お金預かる必要ある?おたく(病院)の方が絶対うちより沢山お金持ってるじゃん!と言いたい気持ちはありましたが、まあ手続きが終わればお金返ってくるという事で、しぶしぶ払いました。

 

で、そこから医療助成制度の医療証を交付してもらうまでの手続きをしたのですが、この手続きが超絶面倒くさかったんです。スタートは1ヶ月前になるので正確性は自信ないのですが、ざっと以下のような流れでした

 

①区役所の出生届の窓口で出生届を提出する

②出生届が受理された後、別の窓口で住民票を取得する。(ここでマイナンバーをゲット)

③住民票を取得した後、また別の窓口で子ども医療助成制度の申請手続きを途中まで行う(子どもの健康保険証が発行されるまで最終申請できないため、ここでは途中までしか出来ない)

④会社に息子の被扶養者異動届を提出する

⑤息子の被扶養者手続きが完了したら、会社が契約している顧問社労士宛に息子の保険証の発行手続きを依頼する

⑥息子の保険証が郵送で届いたら、再度区役所に伺い医療助成制度の手続きを進め、医療証が発行される

⑦保険証と医療証を持って病院の窓口に訪問。晴れて2万円が返却される。

 

手続きの回数もさることながら、登場人物多すぎやしませんか??

もちろん出生届とかはこの助成制度に関わらず必要な手続きではありますが、最初の窓口で手続きすれば、会社や病院にもオンラインで情報が共有されて、預け金2万円が自動で振り込まれるような仕組みを作って欲しい。てか、今の時代そんなの余裕で出来るでしょ。そのためにマイナンバーあるんだし。

 

繰り返しになりますが、この保険制度は本当にありがたい。でも、結局は全て我々の税金から成り立っているものであるから、国としては手続的にもコスト的にもなるべく効率的に手間をかけずに済ませる仕組みを構築する義務があるはずで、こういった無駄をいかに省いていけるのか、という事について民間の企業以上に真剣に取り組むべきではないでしょうか。

 

お金は無事返ってきたものの、何かモヤモヤが残った出来事でした。

区役所にいくたびに、今の会社がいかに効率的な仕組みになっているかという事をつくづく思い知らされます。会社としてはいい事なんだけど、国として本当にこれでいいのだろうか…